会長挨拶
新年のごあいさつ
会長 髙 橋 雷 太

新年あけましておめでとうございます。
南九州会会員の皆様には、つつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続き、一昨年に引き続いて外出自粛が求められる中、2月にはロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、今も不幸な戦争が続いています。また、ロシアに対する経済制裁の影響を受け、世界中でエネルギー供給に懸念が生じ、各国は急激なインフレに見舞われました。我が国でも約50年ぶりの円安を記録するなど感染症に対する不安とともに経済の下振れ懸念が増幅した一年となりましたが、そのような中で年末にはサッカーワールドカップカタール大会で日本がスペイン、ドイツの強豪国から白星をあげるという明るい話題もありました。
南九州会としては昨年6月にはコロナ禍にもかかわらず、久しぶりに対面での定期総会を開催することができ、多くのご来賓にお越しいただき、ご講演もいただいた上、懇親会も開催することができました。また、10月には広島県福山市で西日本連合総会福山大会が開催され西日本地区の会員と対面での交流を行う機会も得られました。会員の決算業務及び監査業務においても新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた対応が定着しつつあり、ポストコロナを見据えた事業実施のフェイズに入ってきたと感じています。
南九州会は2022年度の重点施策として5項目を掲げて事業に取り組んでおりますが、その具体的な実施状況を改めて掲げておきます。
- 1. 会員の資質向上を図る研修に関する事業
- 全国研修会及び地域会研修会の開催及び継続的専門研修(CPE)に関する情報提供及び履修促進を行っております。ウェブを活用した研修を中心に引き続き会員の資質向上に役立つ研修を企画してまいります。
- 2. 社会からのニーズの充足と地域貢献に関する事業
- 非営利法人、地方公共団体等の分野での会員支援、公的機関等からの推薦依頼への対応、専門士業団体のイベントへの講師派遣や中小企業支援、SDGs推進、税理士登録を受けている会員の積極的支援などを行っております。
- 3. 広報に関する事業
- 高校生・大学生を対象とした制度説明会、小・中学生を対象とした「ハロー!会計」、公認会計士の日の広報を通じた事業を行っています。本年4月には改正公認会計士法の施行に伴い、会計教育の啓発が会計士協会の目的に加わります。また、後進の育成こそが会計士業界の発展につながるものですので、引き続き積極的に取り組んでまいります。
- 4. ダイバーシティ・ネットワーキングの構築・強化に関する事業
- 女性会計士活躍促進、組織内会計士の支援等の取組を行っています。北部九州会や他の地域会との連携により、より充実した内容となるよう取り組んでまいります。
- 5. 委員会活動及び対外的な交流等に関する事業
- web会議などを活用し委員会活動に積極的に取り組んでいただいております。 財務局、国税局、地方公共団体、専門士業団体、経済団体等との交流の取組も引き続き継続的に行ってまいります。
- 6. 重点施策以外の主要な事業
- 本部情報の伝達と地域会内の会員意見の集約と本部への進達、会員相互の懇親及び福利厚生事業を行っております。コロナ禍でつながりが希薄になってしまった会員間のコミュニケーションの復活に努めるとともに、地域ならではの会員の意見を本部に進達するためにさらなる機会を創出してまいります。
本年4月には2007年以来15年ぶりに改正された公認会計士法が施行される予定ですが、上場会社等監査人登録制度の法制化や組織内会計士の支援指導のための登録制度の変更、会計に関する教育・啓発活動が会計士法に織り込まれるなど私たちの活動に大きな影響を与える改正であり、十分な対応が求められます。また、企業財務内容開示の面でもサステナビリティ情報の開示が始まるなど私たち公認会計士を取り巻く環境は大きく変化しています。そのような中、本年10月には我々南九州会が担当する西日本連合総会熊本大会が開催されます。西日本地区の会員の研鑽と親睦を兼ねた総会ですので会員の皆様におかれましては奮ってご参加いただき、南九州会の活動の一端を他の地域会の会員と共有いただき、さらなる展開へと結びつけていただければ幸いです。
協会のスローガンである「信頼の力を未来へ」を常に念頭におき、昨年新たに就任された茂木会長とともに積極的に協会活動に取り組んでまいりますが、会員の皆様が輝いて活動されることこそが協会の発展に結びつくものと確信しております。
結びに南九州会会員の皆様のこの一年のご健勝、ご活躍を心より祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。