会長挨拶

新年のご挨拶

日本公認会計士協会南九州会

会長 荒木 幸介

 新年あけましておめでとうございます。会員、準会員の皆様には、お健やかに新年をお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。また、日頃より会務に対してのご支援ご協力に心より感謝申し上げます。

 さて、昨年を振り返りますと、2020年1月以降瞬く間に世界中に新型コロナウイルス感染症が拡大し人類の生命に重大な被害を与える事態となりました。日本政府は、4月7日に緊急事態宣言を発出し、人と人との接触機会を7割から8割削減することを目指して、国民に対し外出自粛や施設の使用制限等の協力要請を行いました。今もなお感染拡大が続いている状況において、医療の現場でご苦労されている医療関係者の方々に感謝申し上げますとともに、感染された方やお亡くなりになられた方に心よりお見舞い申し上げます。
 また、世界に目を向けますと、世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大する中、2020年11月にアメリカ合衆国の大統領選挙があり、バイデン氏が現職のトランプ大統領に勝利し、2021年1月20日に第46代アメリカ合衆国大統領に就任する予定になりました。アメリカ合衆国大統領選挙の凄まじさに驚くとともに民主主義とは何かを考えさせられました。

 ところで、私たち公認会計士の業界でも、会長声明において会員・準会員に対し4月7日付けで政府等の要請を遵守した行動をとるよう要請があり、4月13日付けで金融庁から出勤者7割減の要請を会員・準会員に対して周知することを求められたのに伴い政府等の要請を遵守することを改めて要請いたしました。このような状況を踏まえて、南九州会の6月の定期総会は委任状を中心とした総会とし、7月に予定されていた協会本部の定期総会が9月に延期され委任状を中心とした総会となり、札幌市で9月に予定されていた研究大会および松山市で10月に予定されていた西日本連合総会が共にオンライン研究大会およびオンライン西日本連合総会となりました。
 また、決算業務及び監査業務においては、「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた企業決算・監査及び株主総会の対応について」が発出され、柔軟かつ適切に対応していくことが求められました。その結果、企業の決算が最も集中する3月期の決算業務及び監査業務は、企業及び監査法人の適切な対応により比較的順調に遂行できたものと思われます。
 次に、重要な制度改正として金融商品取引法適用会社には、監査報告書の透明化のため監査上の主要な検討事項の記載が導入され、2021年3月決算から適用が予定されています。なお、欧州で導入されている監査法人のローテーションについては、当面わが国への導入は見送りになるものと思われます。
 このような異常な社会経済環境の中、平時以上に監査現場において私たち公認会計士に対し、高度な専門的能力を有し職業的懐疑心を発揮しながら監査業務を遂行することが求められています。


 南九州会は2020年度の重点施策として5項目を掲げ事業に取り組んでおります。その具体的な実施細目として、主に次の事業を実施しております。
1.会員の資質向上を図る研修に関する事業
 会計の職業的専門家として、新しい知識の修得及び資質の向上を図るため、新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮し3密を避け会議室やweb上で全国研修会、地域会研修会を開催しております。
 なお、南九州会は2018年度に引き続き2019年度も2年連続でCPE履修義務達成率100%を達成いたしました。2020年度も3年連続100%を目指してCPEに取り組みたいと思います。
2.社会ニーズの充足と地域貢献に関する事業
 新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、現在、公的・非営利分野への講師派遣や中小企業支援などに対し適切な対応ができていない状況となっております。また、地域の商工会などの経済団体と協力して実施する予定の中小企業の事業承継支援活動なども滞っております。今後、新型コロナウイルス感染症の拡大の状況を見ながら適時に実施していきたいと思います。
 また、社会福祉法人については、延期になっております「収益20億円を超える法人又は負債40億円を超える法人」に対する公認会計士の監査導入に備えて、研修会などの実施により受け入れ態勢の充実に取り組みます。
3.広報に関する事業
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年7月6日の「公認会計士の日」の広報活動が全国統一して中止になりました。しかしながら、公認会計士が社会へ貢献できることをPRする必要があるとして2021年1月から2月に全国統一広告を企画しております。南九州会も広報委員会において南九州4県の統一広告の掲載を企画しております。
 なお、2020年度は高校生・大学生を対象とした制度説明会は計画通り実施いたしましたが、小・中学生を対象とした「ハロー!会計」は中止いたしました。
4.ダイバーシティ・ネットワーキングの構築・強化に関する事業
 女性会計士活躍促進協議会の活動の一環として、毎年2月に福岡市において北部九州会と共同で女性会員を中心とした講演会および交流会を実施しておりましたが今年は中止となりました。
5.委員会活動および対外的な交流に関する事業
 各委員会はコロナ禍にもかかわらずweb会議などを活用し委員会活動に積極的に取り組んでいただいております。
 地域会内の国・地方公共団体との交流も通常と変わらず積極的に意見交換をするなど関係強化に努めております。また、地方公共団体などの依頼に基づく公職等の推薦業務も適時に実施しております。
 専門士業団体や経済団体等との交流は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で各団体の総会が中止となるなど当初予定していた交流は実施できませんでした。
6.重点施策以外の主要な事業
 新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、地域会の定期総会を委任状を中心とした総会としたため、会員親睦目的の懇親会等が実施できませんでした。また、各県部会においても会員親睦のための懇親会等の行事が予定通り実施できていないのは非常に残念です。

 私たち公認会計士を取り巻く環境は、時代の変遷とともに大きく変化していますが、日本公認会計士協会のスローガンである「社会に貢献する公認会計士」という使命を遂行するため積極的に協会活動に取り組んでいきたいと思います。今後とも、皆様のご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 最後に、会員・準会員の皆様のますますのご健勝、ご活躍を心より祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。