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 会 長 挨 拶
会 長 貞 閑 孝 也

新しい年を迎えて

日本公認会計士協会南九州会
会長 貞 閑  孝 也

 明けましておめでとうございます。南九州会の会員・準会員の皆様の本年一年のご多幸を心よりお祈りいたします。従前から発生している会計不祥事を初め多数の不適切会計が明るみに出たことで私達の業界は大きな影響を受けました。
 第一に、監査法人の透明性を高めるためのガバナンスコードの付与です。大規模監査法人等を中心に対応が要求されてきます。第二に、監査業務レベルの透明性の向上を高める監査報告書の長文化の検討が始まったことです。第三にパートナーローテーションの規定改正の草案が出されたことです。当初はヨーロッパで実施されている監査事務所のローテーションの議論が出ていましたが、現在はパートナーローテーションの規定改正の方向となっており、すべての上場会社や公認会計士法上の大会社の筆頭業務執行社員や審査担当者のインターバル(クーリング・オフ)期間を2年から5年にする案が出ています。本来はかかるローテーションで不正や不適切会計が是正されることはありませんが、会計監査に対する厳しい見方の結果だと思います。第四に、違法行為又はその疑いに対しての会員の対応について公開草案が出されたことです。会員は違法行為やその疑いに対して財務諸表に重要な影響を与えるかどうかだけに着目するのでなく、公共の利益に対して広範囲に影響をもたらすかどうかについても着目する必要が出てきています。
 不正防止ということからすると監査人は基本に立ち戻り、職業会計人としての直感を働かせたりIT等を利用したりして問題点等を拾い出し、経営者や役員とできるかぎりお会いして諸問題を解決していくことしか方策はないと思います。
 我々会員は、社会において監査対象会社に対して職業的専門家として独立不羈の精神で適切に会計監査を実施し、監査証明を出すことによって財務諸表の信頼性をより一層高めていくことが求められています。また、一人ひとりの会員が、税理士の立場で適正な税務行政を支えるために企業等の税務業務を真摯に行っていくことによって社会的信用を築いていくものだと思います。本年も南九州の会員等の皆様とともに職業会計人として社会的責務を果たせるように務めたいと存じます。以下において会員・準会員の皆様にとっての諸課題を考えてみたいと思います。

1. 地域会活動について
 平成29年9月上旬に平成28年度の地域会活動評価のチェックが行われました。当地域会は東海会、北陸会、埼玉会による一次評価を受け、会員の業務・研修・広報に関連する事業については成果も十分であるとの評価を得ましたが、連絡・懇親に関連する事業について地域会内の会員意見の集約と本部への伝達や県単位の会員相互間の懇親及び福利厚生においては取り組んでいるが、地域会内の会員相互間の懇親及び福利厚生への取組みは十分ではないとの評価でした。
 当地域会が広域であり交通の便が良くないこと等に基因していると思いますが、各県にまたがる交流を行っていくように努力していきます。

2. 社会福祉法人、医療法人の監査について
 社会福祉法人については、平成29年4月1日以降の事業年度より収益が30億円を超える法人又は負債が60億円を超える法人が会計監査の対象となりました。今後の会計監査の実施状況等を踏まえ、監査対象範囲については収益が20億円を超える法人又は負債が40億円を超える法人、更に収益が10億円を超える法人又は負債が20億円を超える法人が段階的に対象となる予定であり、必要に応じて見直しが行われることとなりました。
 医療法人は、平成30年4月1日以降の事業年度より負債50億円以上又は事業収益70億円以上の医療法人、負債20億円以上又は事業収益10億円以上の社会医療法人、社会医療法人債発行医療法人が監査対象となります。
 これらの監査に際しては、日本公認会計士協会において社会福祉法人等の研修が本部や各地域会で随時開催されていますので会員の皆様も積極的に参加し、公的セクターの会計監査への関与をお願いいたします。

3. 公認会計士試験について
 平成29年度の短答式試験の願書提出者は11,032名であり、前年度より約770名増加し、最終合格者は1,231名で前年度より123名増加しています。短答式受験者や最終合格者が2年連続増え良い傾向となっています。ただし、大規模監査法人の求人等を考えると中小監査法人や個人事務所での採用が難しい状況となっており、売り手市場の状況となっています。さらに受験者が増え、合格者も増加していけばと思います。そのためには高校・大学等での公認会計士のアピール等が更に必要となります。

4. おわりに
 南九州会においても公的部門の監査対象先が数多く生じました。当会出身の若手の公認会計士が地元でゆとりある生活をしていける経済基盤が拡がり、活躍していく場が増えていくと思います。今後更に当会において公認会計士が増加していくように努力していきたいと思います。
 本年は公認会計士制度が始まって70年を迎えます。南九州会としては70周年を記念して平成30年6月8日の定期総会の日に九州財務局長に講演をしていただく予定です。また、平成30年10月12日に宮崎県において南九州会主催の西日本連合総会を開催いたします。前述の講演会・定期総会及び西日本連合総会への南九州会の会員・準会員の積極的なご参加を衷心よりお願い申し上げます。

 最後に、会員・準会員の皆様に執行部へのご協力を引き続きお願い申し上げまして新年のご挨拶といたします。
 
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